平日金曜日。上野公園の美術館・博物館巡りしてきました。
ポカポカいいお天気。博物館までの桜並木の道のりもなんだかちょっと嬉しくて気持ちスキップ気味。
噴水前の広場は平日だというのに人がたくさん。
今日はツインズパンダのいる上野動物園は休園日。動物園目当てに来た人たちが行き場に困って、お天気もいいしと日向ぼっこしていたのかな。スタバも、もう一軒のカフェも列作って人が溢れていたので。
1)体感!日本の伝統芸能展
伝統芸能とは何か?歴史など
2)各伝統芸能紹介
・歌舞伎
・文楽
・能楽
・雅楽
・組踊
昨年から行こうと友人を誘っておきながら、もう今週末で終わりって、ギリギリで観ることができました。
https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/feature/dentou2022/
日本の伝統芸能の衣装や、舞台、使用の人形など特色を生かした展示がされていました。
「伝統芸能」というと何を思う浮かべますか?
日本の伝統芸能は、遥か聖徳太子のいた飛鳥時代に大陸から伝わってきて、のちに形が決まっていったそうです。
現代までそれが継承されてみれることは世界文化の中では大変珍しいこととのことです。
各時代、各地域でこれらの影響を受けながら民俗芸能として発展したそうです。
日本は島国でありながらも隣国とのつながり、それをそのまま残すのではなく自分達の風土にあわせて文化を作ってきました。そしてそれを時代の波に消えそうになったこともありながらもなんとか継承してきて現在に至る訳です。
風土や季節に合わせてそれらを進化させもしています。着物の柄も伝統的なものは大体決まった季節の花や草や木。そして、鳥や、動物にも意味を持たせて表現することがあります。
色も独特な色合いで、古来からある色の名称も花や自然界からとってつけています。
そんなことを踏まえてみた今回の展示会はいくつも分かれていたので一つ一つがたくさんでではないものの逆にぎゅーっと抑えるとこが詰まったものでワクワクしました。
ということで、順路に従って残念ながら行かれなかった人にも可能な限りの写真付きのご紹介です。
第1章 歌舞伎
江戸時代初期の京都に「かぶき者」と呼ばれる異端児が溢れていてそれを出雲お国と名乗る女性芸能者がこの「かぶき者」を舞台で演じたそうです。その一座の「かぶき踊り」が歌舞伎の始まりだそうです。
スタートは女性だったんですねー!驚きです。
その後男性の芸能になり、演劇中心にな李、ストーリー仕立ての演目に立ってきたんですね。
会場では鎌倉権五郎影政の衣装や押熊や錦絵や舞台一部が設置されていました。
第2章 文楽
人形浄瑠璃文楽は義太夫節という浄瑠璃(語り部音楽)に合わせて人形を動かす人形劇です。江戸時代初期に大坂で生まれたそうです。
テレビでしかみたことなかったのですが、人形1体を三人の人間が遣う「三人遣い」という操法が採用されたことでよりリアルな人間のような動作ができて表現の幅が広がった。会場では、人形のかしらや衣装その身体仕組みなどが展示されていました。
衣装に関しては人形操作のために背中に穴があったり、手を差し込む口があったり特別な使用になっているのがわかりました。
小道具に関しては当たり前だけど人形に合わせて小さくてかわいいと思いました。それと人形を抱えて釣られて演じることがあるようでその映像も流れていました。
第3章 能楽
能と狂言を合わせた呼称が「能楽」です。それ以前は「猿楽」と言われてました。
観阿弥・世阿弥父子が有名です。
能は、私の中では動きがゆっくりなせいもあるのか厳粛な趣、高貴なイメージがあります。
それとは反して「狂言」は今でいうお笑い漫才。
余談ですが、実は息子が小学3年生の時に東京都の伝統芸能を学ぶという体験プログラムに参加したことがあり、そこで「狂言」を習いました。実際に狂言界でご活躍されている方が講師としていらしてくださり、1から教えてもらって、最終的に能楽堂の舞台で発表するというものです。
練習には電車で通っていました。小さいので、もちろん付き添って、練習風景を横で見学できとても有意義な時間でした。最後に舞台を踏んでDVDまでいただき今でも宝物の一つになっています。
その時感じたことは、子供の集中力が半端なくすごいということ。しっかりしたその道のプロにちゃんと教えて貰えば、普段しない所作や動作も身体で覚えて、長いセリフも間違えずに覚えるんです。これは本当に貴重な体験でもありますが、一人の演者として対応すると子供であってもしっかりするのだなという目から鱗の体験でもありました。
最後の発表には、狂言者の国宝である野村万作さん(息子さんは、野村萬斎さん)がいらっしゃってその優美なお姿と子供たちへの温かいメッセージに一人で胸が踊りました❤️。
第4章 組踊
「くみおどり」って読みます。踊りという名称だけど、実際は、琉歌や琉舞を織り込み込んだ音楽劇みたいなものだそうです。
沖縄の琉球王朝を感じることができる紅型衣装や装飾が華やかで綺麗な色合いのものが多いです。
第5章 雅楽
雅楽のコーナーに入った途端にパッと華やかになりました。元気が出るオレンジ色が鮮やかでした。雅楽とは、5世紀から、9世紀にかけて中国や朝鮮などのアジア大陸楽舞を日本でまとめた宮廷芸能で現在まで伝わる最古の伝統芸能だけど別の伝統芸能とは言われてます。
この5代伝統芸能を筆頭に日本にはまだ地域で継承されている民俗芸能と呼ばれるものがあり、いくつかはユネスコ無形文化遺産に登録されています。
展示会でいただいてきたパンブレットの最後に掲載がありますが、それらは全て人間の手で代々受け継いできたのです。
多少の書き物などの記述はあったとしても基本は、形あるものの伝承でない無形であるものの伝承であるのが偉大であり日本の宝だなと思いました。
<参照記述:伝統工芸展のパンフレット>
残念ながら、2022年3月13日まで開催。
もっともっと長く展示してもらって多くの人に見て欲しかったなー。。。
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