まーちゃんは、とってもマイペースな私の母です。ただいま中度認知症。穏やかな性格なので母のことを悪くいう人を見たことがありません。
母の兄弟姉妹が8人いますが、「まーちゃん、まーちゃん」は、個性ある母の兄弟の中でも中立なので慕われる穏やかな性分です。
本当にあったお話
「食べちゃったのねー」
ある日、いつものように起こすのと朝食の準備で母の家に行きました。
寝ているまーちゃんに「朝だよー、おはよう」 と声がけして朝食の準備をしにキッチンに行きました。
冷蔵庫を開けて昨日購入したサンドイッチを出そうとしたら、
がーーーーん!!
ない! なぜ?
昨晩夕飯を支度して冷蔵庫の見えにくい場所に隠したのに置いた場所にないのです。
お気づきかと思いますが、まーちゃんは美味しいもの、甘いもの、食べやすいものを見つける能力が人より数倍あります。そして食べたことはすっかり忘れます。
こういったことは過去に何度か経験しているので、朝に朝食を作る時間がない時は事前にサンドイッチなどを購入して隠しているのですが、この日もしっかり食べられていました。
そして、いつもと同様に忘れていました。
介護する身としては、まーちゃんが医者からダイエットしないといけないと言われているので、食事の制限からの体調が気になります。
本人に問いましたところ、
👵:「ないなら、食べちゃったのねー。」
ワルびることもなくこのような返事が返ってきました。
認知症で食べたこと忘れる人への対応
まーちゃんのタイプの認知症の人はおおむね、すぐ前の出来事もしくは数時間前にやったことを忘れるのだから、食べたことだけでなく満腹になったことも忘れちゃうのです。
決してもっと欲しいと思っているわけではなく、出してくれた人への嫌がらせで食べちゃうわけでもないんです。
本人は悪気がないのでそこで怒るのはやめましょう。ただただ食べたいというピュアな気持ちが行動に移るだけなんだ。当の本人には言いませんが、小さい子供と一緒だと思ったらいいかもしれません。
追加で食べてしまうのを防ぐには、
- そんな場合は、まず見えるところに食べ物を置かない。
- 本人に、さっきこれとあれを食べたんだよと優しい口調で教えてあげる。
- まだ食べたいのならば(お腹空いているのならば)と、別の小さいもの例えば飴やチョコ、ナッツなどの代替え品をあげる。
私は、こうすることでイライラは減りました。食事面で介護されていて同様のお悩みの方、簡単ですので試してみてくださいね。
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