ひと口にお香って何というと、「香りを出すもの」です。
ただその「香り」は人々の歴史と一緒に時代時代をしっかり生きてきて、時に文化と共に伝承され、人々の心に寄り添い、癒し、心に響き感情すら豊かにしてくれるものと私は思っています。
1)お香とは、、、
2)お香の種類
目次に挙げた項目が全部ひとつにまとまるとは思えないのですが、ここではお香をよくわからない人に当てて、各項目をサラッとご紹介します。
これからどんどん掘り下げて追加していこうと思っていますので、ご興味ある方はゆるーくお待ちください。
日本においての「お香」は、およそ1500年前に中国から伝わりました。聖徳太子がおられた飛鳥時代です。
お香がこの時代にきましたというはっきりした証拠はないようですが、仏教と深いつながりのあるお香なので、仏教伝来の538年がお香の伝来年とされています。(諸説あり)
仏教といえば、インドのゴーダマシッダールタによって広められた宗教です。それが、インドから南方、北方に広がってガンダーラからシルクロードを経て、中国に伝承されました。
そして、日本に入ってきてからは、各時代背景や季節や、風土に合わせ、お香の種類も変化し、洗練し継承されていきました。
現在も昔もお香の原料は、香木と呼ばれるものや生薬としても使われる草根木皮などから作られています。
香木で有名なものが沈香と白檀です。これらは、一度は耳にされたことある方もいらっしゃると思います。
現代の私たちの生活でお香といえば、一番に挙げられるものは、仏事に使われる「線香」ではないでしょうか?
近年神社仏閣巡り、パワースポットなどがブームになって、「般若心経」を書くという写経なども流行り出していますが、その時にお清めとして使われる「塗香(ずこう)」もお香のひとつです。
その他、着物を虫から守る「防虫香」、夏場に使う「蚊取り線香」、お手紙に入れる「文香」、小さなお守り袋のような「匂ひ袋」、お茶席で焚かれる「練香」などもお香です。
これらは全てにそれぞれの「香り」があります。
そして、お香が時に魔除けやお守り、虫除け、癒しとそれぞれの働きがあるのがお分かりになったことでしょう。
それとは別にストレスを癒す、安らぎのある香りとしたり、趣味で使われたりすることもあります。
こうして意識してみると結構身の回りに「お香」があることに気が付きます。
仏教儀礼に欠かすことのできない「お香」ではあるけれど、それ以外の使い方がたくさんありますね。
上のような昔ながらの香炉もありますが、今はもっとお手軽に試せるよう電気香炉があります。電気香炉だと、火の始末を気にしないですみます。とても便利です。
初期投資としては少しお高くはなりますが、安心安全なのとお手軽なのを考えるとお香好きな方は1台もしくは2台あってもいいかと思われます。
(なお、お香のアロマ用の電気香炉は温度の違いがありますためお香専用をお勧めいたします。)
・インセンス
・焼香
・抹香
② 炭などで間接的に温めるお香
・香木(沈香、白檀、伽羅などが有名)
・印香
・練香
③ 常温で使用するお香
・匂ひ袋
(部屋香・サシェ・掛香・訶梨勒・防虫香)
④ 直接肌につけるお香
・塗香
⑤ 服用するお香
・体身香
いかがでしょうか?馴染みのあるものから、あまり聞きなれないものもありますね。
お香の香りがもたらすと言われる効果・効能は次の機会に。
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