2022年は空也上人の没後1050年にあたる年だそうです。そこで、今回半世紀ぶりに京都から東京の国立博物館に来て、厳かに展示されて人々の目に止まっているのです。
目次
1)時代背景
2)空也上人とは誰?
さて、空也上人をご存知だろうか?
私は名前は覚えていないものの、小学生か中学生の頃の教科書で見て口からなんぞのものを出しているお坊さんくらいの記憶はなんとなく覚えておりました。
どんな人物で今彼は何を伝えにきたのでしょう?
今回、展示されている空也上人立像は、現存する最古の国の重要文化財です。
平安時代半ば、時は 天暦5年(951)、疫病が京都の街に蔓延。十一面観音菩薩立像を造像して西光寺を創建しました。それが現代の六波羅蜜寺です。
殺伐した世界が広がっていた中、祈りで人々の心に寄り添っていた救いの人こそが空也上人だったわけです。
私たちは、およそ2年前ほどからコロナという見えない菌にの翻弄され、現在もまだその戦いは続いています。
そんなことから空也上人の時代の疫病蔓延は安易に想像つくかと思います。ただ現在においては、医療の発展により治療するための医療機器や薬などがありますが、その当時はなかったと思うので『神頼み的』な行為で、せめても気持ちを癒すということが苦しんでいる人々には救いであったのではないのではと思います。
平安時代中期、【南無阿弥陀仏】を唱えて極楽往生を願う阿弥陀信仰を広めた僧侶です。修行をしながら各地を遍歴したと言われています。
祈りを捧げ、疫病で行き倒れた人々を弔ない、庶民から有力者まで幅広い信仰を集めた方です。
10世紀半ばには、京都東山の地に十一面観音像を本尊とした六波羅蜜寺の前身となる西光寺を開きました。
天禄3年(972)、70歳にてその生涯を閉じました。
通常では後ろ側は見れないものなのでかなり貴重な体験ですよね。
会場:東京国立博物館 本館特別5室
康勝作 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵
鎌倉時代を代表する仏師運慶の四男である康勝の作。首から鉦を吊るし、たたきながら左手に鹿角杖を持ち歩く遊行僧の姿である。頬がこけた痩身の体つきはリアルで、念仏を勧めて市中を巡り歩いた上人の姿を彷彿とさせる。開いた口から木造の小さな阿 弥陀立像が六体現れ出るさまは、空也上人が「南無阿弥陀仏」の名号を唱えると、その声が阿弥陀如来の姿に重要文化財 空也上人立像
康勝作 鎌倉時代・13世紀 京都・六波羅蜜寺蔵
<引用:東京国立博物館サイトより>
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