昔は伽羅の倍の価格だった【龍脳】の説明します。
Ryuno (Borneol)
※竜脳とも言う
別名:片脳、婆律香、ボルネオ樟脳
原産地:スマトラ、マレー半島、ボルネオで熱帯多雨林に生育する竜脳樹からとる。
香り:辛味
フタバガキ科の清涼感ある香料。
採集が困難なため高価な香料。江戸時代には、伽羅の倍の価格で取引があったという記録があるというので大変貴重なものだったそうです。
この龍脳、古来中国で吉祥動物の龍の脳(中心)にあたるとし、命名されたというからどこまで貴重で高貴な香料であったかわかりますね。
近年ワシントン条約により算出が制限されています。
日本では、マルコ山古墳から発掘。
12世紀頃から、香りが似ているということで代用品で樟脳(中国の樟木から製造)があります。
香原料の中でもトップクラスで軽い香り(トップノート)の龍脳です。すっきりな香りなので、爽やか、すっきり、冷たいようなイメージの調合にはぴったりです。お線香、匂ひ袋、塗香なんでも使えます。
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