こんにちは。
「お香」ってなんだか難しそう。そう思っているあなたにここではお香の極意をお教えします。
本日のテーマ:「かんたん解説!お香の極意とは?」
そもそもお香とは、なんでしょうか?
かんたんに言ってしまうと昔からある『日本の文化』のひとつです。およそ1500年前に中国から仏教とともに日本に伝わりました。そしてその時々、その時代時代により日本の季節や風土に合わせて種類や使用方法を少しずつ変えていきました。日本人が得意の創意工夫がされてどんどんと洗練・継承され現在に至っています。
代表されるお香の種類
練香・・・香料を調合し、炭粉や蜜を加え丸薬状に成形し間接的に温めて使うお香
体身香・・・各種香薬を調合し丸薬状にしてお薬のように服用して用いるお香
お線香・・・香料を調合し、椨粉を加えスティック状に成形したお香
匂い袋・・・刻まれた香料を調合し、袋につめて使用するお香
インセンス・・・合成香料などを入れた趣味の焚香料のお香
塗香・・・身を清める塗り(擦り)で用いるのお香
印香・・・香料にふのりを入れて型取りしたお香
抹香・・・供香に用いる粉末に加工したお香
焼香・・・供香の際に薫物じて用いるお香
香木・・・沈香、伽羅、白檀の香りのする木
初めて聞くお香の種類もあるかもしれませんね。ひとつひとつの特徴は上記の通りですがこれだけだと???かもしれません。実際わたしも初めは●●香(こう)の「香」の部分しか頭に残りませんでした。(苦笑)「ん?」って感じで。。。(笑)
お香の知名度ランキング BEST3
家だとお仏壇前、お墓前に香皿や香炉を使って直接火を付けて使います。
お葬式の仏様前に香炉がおかれ、火がついている木のかす(香料)に祈りながら香料を足して焚くものです。
どちらも仏事の時に使われ、そういわれれば、一度は聞いたことや触ったことがあるなと思ったのではないでしょうか? うんうん。
着物などに虫がつかないようにしている「防虫香」などもこの匂ひ袋の仲間です。その他縮緬など和柄の生地の袋で、ほのかな優しい香りの巾着袋のような携帯できるものも「匂ひ袋」です。少し大きくなると部屋や玄関などに置いて香りを楽しむものもあります。
こう言われると意外に身近にあったなと思えませんか?
余談ですが、お線香は、直接それに火をつけ煙が出ます。その煙は空に(上に)上がっていきますよね。その煙は、ご先祖様とつながるという意味があるのですよ。お墓参りしてお線香を焚いていたのはご挨拶をしていたんだなって思うと素敵じゃないですか?
さてお香の原料には漢方薬にも使われる生薬もあるため、原料によって身体にプラスの影響をもたらすものもあります。
それから近年のストレス社会にお香を使う時間=自分に向き合う時間をつくることでストレス解消になり、心地よいと思われる香りを嗅ぐことにより脳からリラックスをして癒される効果もあったりします。(*効果は絶対ではなく人によって様々です)
そして今や、平成からのロハスブームのアロマなど香りの良さに目覚めた若者たちが次に目をつけているのが日本の癒される懐かしい香りであるお香だという嬉しいニュースをチラリ聞いています。1本から選べるインセンスの香りを自分の好きな香りを好きなだけ購入できるお店もあります。その他、調合して自分だけのお香をつくる体験講座をやっているお香屋さんもあります。
わたしは個人で「香会」というお香で人と繋がり一期一会の香りに出会う教室を主宰し、色々なお香をつくる講座を設けて実際につくる楽しさや喜びをシェアしています。
『自分のためだけの香りを焚いて、自分と向き合う自分だけの時間をつくれる』
というところだと思います。
お香屋さんでは、お線香、インセンスなどは試し焚きしてくれるので値段の高いもので気になるものはぜひ試し焚きしてから購入をお勧めします。迷ったらお試しする!です。わたしは、香司になって自分で天然香原料を使うようになったら、化学原料で香りを人口的につけたものは身体が拒否するようになりました。さて、香りの調合のことにちょっとふれます。香原料同士の相性はあるのですが、基本的にお香の調合はどんな調合をしても決して間違いはないのです。これってすごいと思いませんか?自分が良ければそれでいいんです。今の時代にぴったり。個性だからです。
お香初心者の方は、お線香(インセンス)が入りやすいかもしれません。
ただし火の元には十分気をつけて下さいね。
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